『モモイハルコ秘密の日記』

……もう、2000年。まだ、2000年。


2000/10/31
「インパク音頭」90%完成! 「インパク」のために作った音頭だ。猫も杓子もインターネット、踊らにゃソンソン。 (…ソンソンってゲームあったなあ。)

2000/10/30
桃井はるこは何なんだ? タレントなのか? はっきり言ってタレントと言われるのは今はうれしくない。街を歩けないほど知名度があるのであればわかるけど、知られてないタレントほどふわふわした存在はないと思う(笑い)。わたしはやっぱ歌を作り続けよう。だいたいのカタガキなんて、自称しちゃえばOKなんだよな。 関係ないけど、『チャーリーズエンジェルス』が観たい。

2000/10/29
Real形式の動画とチャットが同時に愉しめる「アニメチャンネル」のライブチャットのゲストに呼んでいただいた。司会の藤亜衣子さんは数々のショー(ゲームショウ、夢テク、PCエクスポ、などなど)でナビゲータ経験のあるお姉さま。TULLY'Sのペーパーバッグが妙に大人な雰囲気。こーやって見るとやっぱモモイは子供っぽいなあ。みんな家からアクセスするだろうし、と思って、思いっきり普段着で行った。ら、ちょっとアレだったかも(笑い)でも「赤いシャツカワイイよ」って言ってもらえてうれしかったよー。4未発売曲「ライトワンス」を弾き語り。心をこめて歌ったので、届いて、受け取ってくれてうれしかったよ。5分間ってあっという間だよねえ。一晩中とかやらせてもらいたい勢いだったー(笑い)。また、ぜひ出させていただきたいなあ。でも、本当は、うちからやりたいんだ。わたしの部屋から(笑い)。

2000/10/28
リトルモアギャラリー、釣崎清隆氏の写真展「SHOCK WORKS」へ。外国を旅し撮り続けた死体の写真。 人間というのは、なんなんだろうね。子供の死体。もう大きくならないんだ。でも、わたしも、いつかは死体になる。少しずつ死へ向かってるんだよな。それは、とても実感がないし気持ちのいい話ではないし(このことを気持ちのいい話ではないと思えるのは幸せなんだろうな)、普段は忘れているけれど。話が逸れるけどわたしは、アングラ系サイトを見てて「ここだよ」とかいう所をクリックするとリンク先にアレな写真が…っていう経験を多数したおかげで、死体とかの写真に免疫がついてしまった…。だって「hirosue01.jpg」とかいうファイル名なんだもん。映画「死化粧師オロスコ」もすごく興味があるけど、元気なときに行きたい。

2000/10/26
渋谷でうち合わせ。いろんな人にいろんな場所でモモイの曲を聴いてもらいたいなー。

2000/10/25
いろいろ。外でモバイル。PHSはずっと611S。こーゆーのの新しいのって出ないのかな?通話ができてコンパクトフラッシュの電話。

2000/10/24
「桃井はるこ新聞」取材で、経済企画庁長官の堺屋太一先生にインタビューさせていただいた。大臣室に入るときはなんか緊張してしまった。12月31日から1年間、web上で開催される「インターネット博覧会」のことなどを伺った。なによりカッコイイのは、インターネットを「経済効果を産む、勢いのあるモノ」みたいに客観的に捕らえるのではなく、ご自分で「ウェブ小説を書きたい」と、作家としてインターネットで何がしたいかを自然に持っていらっしゃるのだ(そのテーマを実践した「情報楽市」という本も書かれている)。堺屋先生自身が「インターネットファン」なのだ。インタビューの中でたとえ話として「自分の趣味の女子プロレスのページをウェブで検索しても、マイナーな選手のページはなかなか見つからない」「近所のマンガ喫茶で毎週マガジンを読む」とおっしゃる堺屋先生。モモイのような若造にも温厚に丁寧に話しをしてくださった。すぐに時間が来てしまった。もっとお話を聞かせていただきたいのになーと思った。お話のあと、堺屋先生はなんと、わたしに自筆の書をその場で書いてくださって感激。モモイが自分のCD「MailMe」をお渡ししたら「インパクにぜひ参加してください、インパクの主題歌を作ってくださいよ」と言われたので、おおー、作っちゃいますよー。インパクにもぜひ参加させていただきます。堺屋先生、経済企画庁の方、ありがとうございました。

2000/10/23
風邪をひいてしまったー。うげー。でも仕事のときはまったく症状が出ない。病は気から、なのかー。

2000/10/22
わたしは香水ってだいたい好きではない。でもボディショップのデューベリーは好き。フルーツみたいな甘く爽やかな香り。フィオナ・アップルと椎名林檎の名前が似ているのは偶然かなあ(関係ない)。

2000/10/21
新型iBookと。 東京ビックサイトにてワールドPCエキスポ。入場するときに入り口前で必ず個人情報を提出しなければならないシステムになんか気が重い。最近スパムメールが多くて多くて困っているからだ。iモード転送に気が進まないのもそのせい。いまだに「文字電話」(DDIポケット)を愛用してる人いますか? 手書きメール友達になりましょう。新型iBook魅力的だな。それにしても銀色のものが多い。そろそろまた黒いノートがかっこよく見える。東芝はリブレットの新しいのはもう出さないのかしら(泣) クルーソーのタイミングでスマートなミニノートパソコンの第一人者として復活してほしかったよー。

2000/10/20
もうこの世にはいないスターが出てるCM。この人はCDを知らない、DVDを知らない、携帯電話を知らない。

2000/10/19
若田光一さんかっこいいなあ。ロボットアームの操縦の腕前が、NASAの中でも三本の指に入るほどなんだって。やっぱUFOキャッチャーもうまいのかなあ(ちがうか)。

2000/10/18
ちょっとしたチープフリースブームだ。わたしは西友で1000円のフリースを買った(笑い)色は赤。これがなかなか意外にいいんだよ、やわらかくて。ユニクロのCMは、その世界でのカリスマ的な人が着ている絵のワンカット。「着ていても恥ずかしくない安服」というブランド化だろう。でもやっぱPOLATEC素材(ペットボトルのリサイクル)は最高。

2000/10/17
寒い。久しぶりに吉祥寺へ。少し電車で違う駅へ行けば、歩いてる人の種類も変わるから都市って面白い。でも、どんどんすべての都市が似てきてるような、平均化してきてるような気がするのは気のせいか。いちばんいろいろな要素が混ざってるのは池袋だと思う。明日は池袋行きたいな。

2000/10/16
WILLって、確かにどの商品もいままでの日本の工業製品にはなさそうなイメージとかおもしろいコンセプトをもってるけど、本当に改革したいかっこわるい部分を解決してくれはしないような気がするの。プラスするんじゃなくて、いままでのものを置き換えたいっていうこと。たとえばあったらいいなーと思うのは「ゴキブリとり系」(笑い)。ホイホイゾロゾロ系はみんな一様にゴキブリ君達のアパートのようなデザインで、はっきりいって置きにくい。たしかにかわいげがあるけど…回収するとき、そのイラストによってゴキブリのイメージをコミカルなものにし、少しでも人間側の不快感を解消しようという意図があるのだろうか。

2000/10/15
収録の時いただいた「シンプル1500」シリーズのソフトをいろいろとプレイして過ごす。なにげにわたしって占い好きだわ。「THE姓名判断」。星占いや相性占い、タロットとかもっと詳しく占える、何度も遊べるものが欲しいなー。

2000/10/14
大麻は栽培してるだけで重罪なのに、煙草は一回分ずつ紙に巻いてきれいな箱に入って自動販売機で売っている。うーむ。「辛ラーメン」(しんらーめん、と読む)が近所のスーパーで売っているようになった。これがおいしいー。大好き。韓国の有名なカップラーメンだ。ボディショップのリップバームがいつのまにかリニューアルされていた。前のパッケージデザインが渋くて好きだったのにちょっと断念。でもライムの香りのを買ってきたらけっこう気分転換になっていいかも。

2000/10/13
読み上げ機能のついたメール端末、ドコモの「キャスピー」。その昔、富士通のFMタウンズIIというパソコンに「タウンズトーク」っていう読み上げソフトがついてて、大好きだった。くだらない詩や単文のようなものを読ませたりしてひとりでコンピュータの前で大笑いしていたなあ。一生懸命自然に、なめらかにしようとつとめているロボ声ってかえって面白いのだ。(フランス書院を読ませたらどうなるのだろうか。とかいう。)

2000/10/12
こないだ買ったシグマリオンがなかなか好調。起動/終了を待たなくていい、何より電池を気にしなくていいっていうのがもう最高だね。でも欲張りを言えば画像沢山のサイトでももうちょっとサクサク観られれば。それからJAVAとかcgi使ってるとおぼしきページ、うまく表示できないとこがある。シティバンクのシティダイレクトが表示できなくてちょっと悲しかったなあ。でもこれだけ画面が見やすくて電池がもってくれれば。CE。なんかわたしらしい使い方をしたいな。 「田代まさしのプリンセスがいっぱい」(中古)が、近所のファミコン屋のワゴンに並んでいた。あれって、IIコンのマイクに向かって何か叫ぶと「パパがんばって」とか言って子供が出てくる裏ワザがあったよね(複雑)。

2000/10/11
寒くなってきた。長袖だ。普段あまりしない服の話をしよう。わたしの服、春夏の自分のテーマは「悪趣味」だったのだが(笑い)、秋冬はどうしよう。なんだかんだ言って、着心地重視になってしまう。肌が弱いので、冬でも、綿100%のものでないと、よほど気に入らないと着ない。それにしても、ドメスティックなファッション=毎日のおしゃれ情報って、まだ、日本のweb上にことごとくないものだなあ。やっぱり歩かないと。そういえば、わたしはピチピチのジーンズを穿くのが好きなのだが、これが周囲の人々に非常に評判が悪い。わたしのこの脚はインターネットのせいかも。でもいいんだ。自分が気持ちよければ。

2000/10/10
「週刊ポスト」の"変わりヌード"(勝手にこう呼ばせていただく^^;)は最高に面白い。前回の銀剥がしに続いて、今回は動く!? 愉しすぎ。なんというか、こういう細工って、子供の頃に読んだ学年誌のワクワク感を思い起こさせる。ゆえに、郷愁、ものがなしさもある(笑い)。どちらにしろ一瞬、心和むお遊びなのだ。それにしても、紙媒体でもこんなに、インタラクティブ!(笑い) これからもどんどんやってほしいなあ。

2000/10/09
具合が悪くなるとカレーうどんが食べたくなる。両親と近所のうどん屋さんに行った。「いらっしゃいませー」と店のおねーさんがテーブルに置いたのは、2杯のお茶と、1杯の水。…ん!? となりのテーブルを何気なく見ると、子供の前には水が置かれているのだった…。わたしは首のとこがジグザグ模様に編まれたカーディガンに、どーでもいいジーンズ姿。ま、またかー。

2000/10/08
発熱して寝てた。熱を出したときはおかしな夢を見る。今日は安心して寝てられなかった。なぜか映画「バトルロワイヤル」らしき撮影現場にわたしがいる(笑い)。体育館でのシーン。わたしは壁際で見学していた。そうしたら、いきなり本番がはじまって、わたしが背景に映っちゃってるのが自分でわかる。不自然にハケるわけにもいかないし…と硬直するわたし。芝居する若い役者達。回るフィルム。すごく長いカット。みんな必死。ああ、どうしよう、どうしよう、と思って、はっと目が覚めた。いやな夢。

2000/10/07
「いずみちゃんナイト」の新宿ロフトプラスワンへ。第一部は途中からになってしまったが、「pingpingping」のライブは楽しかった。カラオケがない曲を自ら耳コピで忠実に打ち込み、再現してしまうというのがいずみちゃんのすごさを象徴してた。お忙しいと思うし、準備の時間もそんなにとれないと思うけれど、とくにパロディだからこそ器には徹底してて、納得だった。ひらちれさんは体調悪そうなのに舞台ではそれを感じさせず、当たり前ながらさすがだなあと思った。ロフトプラスワンのイベントはステージでのトークはもちろん、客席での客どうしの出会いもまた楽しいものだ。久しぶりにお会いする人々に暖かい言葉をかけてもらい、モモイもがんばらねば、とうれしく思った。

2000/10/06
最近のテーマ、「待つ」。今日もあった。大阪城の前の茶屋で休んでいたところ、地震があった。新幹線が遅れて、2時間ほど待った。その間、大阪名物の串カツを食べていた。おいしい(のんきなものだ)。新幹線の中では眠りこけた。寝台新幹線があればいいのにな、3時間横になって仮眠できる。などと思った。今度は寝台で大阪に行きたい。

2000/10/05
大阪へ。新幹線は速い。取材ではとても良くしていただいてうれしかったです。ありがとうございました。インタビューしていただいたのだけれど、かなりすごい話になってしまった。そして、思わぬ事実が明かに(笑い) 本が発売されるときは、トップに書こう。夜、街を歩きまわってうどんを食べた。おいしかったです。

2000/10/04
一日雑用をすませたり、ゆっくり過ごした。紀伊国屋書店のエレベーターは満員ばかりで、ぼーっとしていたら10分も経っていた。……寒くなってきた。ロケットが倒産してしまったらしい。あの「安いだけじゃない ロケット」っていう歌はもう聴けないのかな。そしてあの歌を歌っていらっしゃるのはどなただったのだろう。

2000/10/03
待つという時間は、実はとても有意義だ。意味がある時間だから。遅い遅いと文句を言いたくなるパソコンだけど、インターネットを眺めながらゆっくりお茶を飲める。ダウンロードしている間、このマシンは働き、人間のわたしは眠る。そんな関係ができている。

2000/10/02
気分一新がんばる。わたしが子供の頃からティッシュペーパーはここで買うと決めている店が店じまいセールをやっている。

2000/10/01
「縁」という考え方が好きだ。フチじゃないよ。えん。離れていても、縁があればぜったいまた会えるものだ。わかりあえないと嘆いても、わかりあいたいともがいても、わかりあってやる、と半ば脅迫じみても、同じ確率でチャンスはやってくる。一度会えたのだから、縁はある。一度で使い果たしてしまう縁なら、それまでなのだ。望み通りにならなくても、それがその人にとって、わたしにとって最高なのだ。それでも信じたい縁もある。だから、待つ。時間や、場所や、潮の満ち引き、風、すべての条件が一致したときに起こる奇跡的なことを。


2000年09月分の日記を読む

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