『モモイハルコ秘密の日記』

……2002年に、なっちゃった。


2002/02/28
会う人会う人に寝ぐせ隠しでかぶっている帽子を誉められることは、なんだかすごく象徴的なことのように思う。耳の形が好きじゃなくて髪を伸ばしている男、八重歯を気にして大きな口で笑わない女。そんなところが魅力的だったりするのだ。わからないもんだ。
《Today's tune》 Wating/Rentals

2002/02/27
Witchから発売される「Milkyway2」というパソコンゲーム(R18)用に書き下ろした「恋のミルキーウェイ」という曲のMp3データがウェブページ上で公開されました。ユニットUNDER17の新曲です。作詞・作曲・歌唱は桃井はるこ、編曲は小池雅也。わたしは、多分買う人が99.9%男性である(しかもフジュン?な動機である。笑い)美少女ゲームの世界に、歌でするするっと入り込んで、女のコ(24にもなるけどさ、精神年齢は。笑い)である自分の本音をちょっと注入できたら、とか思っている。「萌えソングの追及」それは「こう言えば喜ぶんじゃないか」とかいう媚びではないんです。それっぽい言葉の羅列だけで作った曲だとしたら、多分聴いた人にはわかってしまって、うすっぺらな印象を持たれると思う。まあ、たしかに「いちごGO!GO!」なんかはおバカソングなのですが(笑い)。それにしても、そこに一片(いや、二片、三片)ナマモノの気持ちを入れて、思いっきりやって、その姿をほほえましいと思ってもらう、というか。わたしが定義する「萌え」は精神的で人間的なものなのです。男の子の望むことと女の子の望むことの輪っかがかさなる部分はあると思う。
《Today's tune》 恋のミルキーウェイ/UNDER17

2002/02/26
電車の車内吊り広告は、いいかげん、なんとかならんものか!! 煩わしい刺激が準備もないのにごちゃごちゃと目に入ってくる。これが満員電車だったりしたらもうホントに苛々してしまう。セクハラじゃないか!! 痴漢は犯罪だし携帯電話が鳴っただけで悪人扱いなのに、これは迷惑じゃないんかいな。Mp3プレイヤのヘッドホンの音量も上げたくなるさ。だからわたしはマナーとかいう言葉が嫌いなんだ。わたしは小学生の頃から電車通学だったので、もう20年同じ電車に乗りつづけているのだけど、自然に頭の中に飛び込んでくるのだ、こういう文字列が。こんな環境にいると、これが普通になってしまいそうで怖ろしい。エロも政治も嫁姑も同じエンタテイメントなのか。かくいうわたしも、ふだんろくなことを考えていないと自覚しているが、人にはみんなその人にしかわからない特別な事情があるのだろうという想像力くらいはある。欲しい時に欲しい人に欲しいものが手に入る世の中になってきてるんだから、もうこういう無差別なのはやめてほしい。
《Today's tune》 Like A Rolling Stone/Bob Dylan

2002/02/25
最近、時間の感覚がおかしい。1日前のことが…いや、今日の朝のことが大昔のように感じられる。1週間前なんて…思い出せもしない。よく、わたしはそうやって時間を自分なりに感じてみる試みをする。たとえば初めて行った場所に留まっているとき、そこに到着したときのことをふっと思い出すと、時間を肌で感じられる気がする。時間って、みんなを平等にするために人間が決めた共通の単位だ。わたしたちにはそれぞれまったく違う時間が流れているんだろう。長生きとか、好きな人と一緒にいるとすぐ時間が経ってしまうとか、そういうことだろう。わかりあえない人たちがわかりあうため作られた単位に、わかりあえている人たちが惑わされてはいけないと思う。全部、意味なんてない。ただ楽しかったり嬉しかったりすればいいと思う。
《Today's tune》 Amor Veneris/ARAB STRAP

2002/02/24
UNDER17のレコーディング。この曲は桃井はるこが作詞作曲ではないのだが、自分の中を通過させて自分なりの「萌え」色を加味していくのはまた楽しい。
《Today's tune》 Stars track/Yellowcard

2002/02/23
原稿書きなど。最新のデジタルカメラ20台に囲まれて。
《Today's tune》 白い一日/井上陽水

2002/02/22
池袋Live Inn Rosaに出演。開演前に25枚限定のCD「スペースラブ」を販売。完売したそうです。どうもありがとう。このCDは、桃井はること小池雅也の新しいユニット「Poly-Phonic」名義。「UNDER17」が美少女ゲームのテーマソングに特化しているなら、こちらはそれ以外の好きな音楽をやっていこうということです。これで全方向包囲、まったくストレスなしだな。どうぞよろしくね。
わたしは、今日は「なにも気にしないで/なにもかんがえないで」やりました。うまく歌おうとか、かっこよく見せようとか一切思わないで、ただ気分のままに発散して終了しようと。なんだかね、みなさん、そんな気持ちがわかってもらえたような。過去でいちばんといえるほどの異様な盛り上がりになりました。本当にうれしい。来てくださった方、本当に本当にどうもありがとう。
「DIGITAL ESPER」「2001年のゲーム・キッス」「Ironic」「ダウジング〜なにかを信じて」「夏のハレーション」「スペースラブ」「VIRTUAL」。くしよしの二人のソロ曲をセルフカバーさせていただいたのだけど、気持ちが入る入る(笑い)。笑っちゃうくらいまじで歌ってましたよ。そしてSAORI監督の映画「SOME GIRL」の主題歌「Ironic」も初披露。今日はほぼ小脳だけで行動していたから、全体的に歌詞を気分でアドリブで変えまくってしまった。でもね、こういうことなんだと思う。1日しかない今日だけの。まさにLIVE(生、生きる)でした。
《Today's tune》 スペースラブ/Poly-Phonic

2002/02/21
わたしはいままで、誰にも寄りかかりはしなかった。ただ、わたしがあげられるもので、相手の何かと交換できるものがあればいいと思っていた。でもすごくいいものをもらったと思ったときは、本当に感謝したし、正直足りないな、と思ったこともあるし、申し訳ないくらいに思ったこともある。わたしに今切り売りできるのは、自信を持って差し出せるのは、これくらいなんだ。
《Today's tune》 Parfect day/Lou Reed

2002/02/20
「電撃萌王」誌にてコラムを連載させていただくことが決定。ありがとうございます。うちあわせの後、小池さん(G)とクマキさん(B)とマサトさん(Dr)とライブの最後のリハーサル。歌を歌えることに感謝するよ。全部気持ちを発散しても怒られないなんてね。たとえば「2001年のゲーム・キッス」は1999年に作ったと記憶しているんだけど、2002年の今でもまた違う感じで何度でも新鮮に歌うことができる。それは当時のわたしが想像もしないような解釈でだ。
《Today's tune》 DIGITAL ESPER/桃井はるこ

2002/02/19
なんかあまり体調がよくない。今日、近所のレンタルビデオ屋さんに行ったら、「FF:U」のDVDとビデオが出ますという立看板みたいなものがレジのところに置いてあった。
《Today's tune》 Falling For You/Weezer

2002/02/18
浜松町にて取材していただく。「SPA!」誌で「グッと来るメールゾッと来るメール」という特集。モニタの前にいる人は敏感なもので、コピー&ペーストなんてすぐバレてしまうものです、心をこめて正直に書けば伝わりますよ、みたいなことを言わせていただいた。お話をしていて思ったのだけど、メールっていうのはもう特別なコミュニケーションツールではなくなってきているのではないか。Eメールならではの特殊さを感じなくなってきている自分。たとえばメールの書き方と言われたら、電話のかけ方みたいに「まず名前を名乗る」とかそういう話になってくる。でもそんなマナーもなにもいらないような魅力的な関係が、いちばんメールをやりとりしてて楽しい相手なのだ。
《Today's tune》 Mail Me/桃井はるこ

2002/02/17
わたしは、普通にいたい。わたしは異常の中にいたくない。何が異常なのか? わたしが異常と感じること。いままで、わたしはいつもヴァーチャルに浸って、毎日気持ちいいことだけ考えて生きていければいちばんいいと思ってきて、夢想家で、架空の世界に居るような気がしていたけど。実は、わたしこそが真のリアリストなのかもしれない。周囲の人たちが言う「事実」って何だ。「現」ってなんだ。「みんながそう言ってるから(言うだろうから)」でしかない。この目の前で起こっていること、なんとなくそんな気がすることだけを信じていれば、間違いない気がしている。
《Today's tune》 Temptation/New Order

2002/02/16
モモーイに流れるアイドルファンの血。 Acefileくしよし「5・7・5・7・7」発売記念イベント。わたしもよくふらっと立ち寄るタワーレコード新宿店のオープンスペース。そこに轟く明るいアイドルポップスと大声援。 くしよしの二人によって、そしてファンのみなさんによって、「5・7・5・7・7」「いちごいちえ」はわたしの想像を絶するほど成長していた。「くしくし よしよし ウ〜〜〜〜 レッツゴー!!」のコールに感激。うるうるしてしまった。レジに並び自分でCDを購入。今日の特典は握手と3ショット写真撮影。わたしは高校・大学時代には週末ごと、アイドルのキャンペーンやラジオの公開録音などに通っていた。そしていつからかアイドルに曲を作る人になりたい!! 最高にその女の子を輝かせる歌を作って、歌ってもらいたい、と夢見るようになった。そして、その夢が今ちょっとずつ叶っているんだなあと実感した。感謝、そして大満足の一日。
《Today's tune》 いちごいちえ/Acefileくしよし

2002/02/15
昼、原稿、夜、オーディション。いいご縁があるといいなあ。UNDER17の発表に、ご感想、応援メッセージ本当にどうもありがとう!! わたしの心は決まっていたものの、決断にはやっぱり勇気が必要だったので、暖かいご意見をいただいて安心しています。思う存分やりまくるぞー!! というかね、こういうことは誰かがやらなきゃいけないんです。誰かがやれば、みんなふつーにやれるようになると思うんです。
《Today's tune》 世界中の微笑み集めてもかなわない/Melody

2002/02/14
バレンタインデー。収録など。お仕事先に「バレンタインデーなんて××!!(←あまりに過激なので自粛)」とか言いつついつものように手ぶらで行ったら、一緒になった某声優さん(so cute)はちゃんと持ってきていてなんか申し訳ないような空気が流れ…「でもこれがモモーイのスタイルなのだ!!」とか開き直っておりました…ううむ。わたしはいつも話が長い。言いたいことが多すぎるのだ。まとめる訓練をしようにも、んーなことできないよ(笑い)。
《Today's tune》 Valentine's Radio/松任谷由実

2002/02/13
英語の曲というのは、歌詞の意味がよくわからない分、聴いていて独自の解釈をしてしまうので、すごく「自分の曲」になっちゃったりするねえ。わたしは、どんなジャンルでも、表現は「いかに私物化するか」だと思っている。ソフトに言えば「いかに本物の想いをこめられるか」だ。人の心でしか人の心は動かせないと思う。
《Today's tune》 Interstate Love Song/Stone temple pilots

2002/02/12
久しぶりに超がつく多忙なかんじ。すごく充実。春の新番組、アニメーション「藍より青し」に声の出演をさせていただくことが決まった。水無月ちかちゃんという14歳の女の子の役です。本音…わたしは中学生の頃は、勉強も運動もデキない、デヴでしたし(笑い)ほんとうにとりえがなかったので、ここで中学時代をとりもどすべく…そんな歪んだモチベーションをぶつけてがんばろうと思う。でもやっぱり緊張しちゃうなあ。原作がとても人気があるので、期待を裏切らないようにせねば、とすごいプレッシャーだ。全力でがんばるよ!!
《Today's tune》 あおい伝説/水野あおい

2002/02/11
ああ、やっぱりアイドルは最高だ。アイドルの曲を聴いていると、すべてどうでもよくなってくる。部屋のカーテンを替えた。
《Today's tune》 恋の秘密/制服向上委員会

2002/02/10
また自分のことばかり考えている。わたしは「引出しが多いですね」とよく言っていただく。引き出し…。それは、知識や技術のだろうか、感情のだろうか。わたしはたしかに、自分の興味の対象にジャンル分けができない(わたしが不気味に思うのは「器用貧乏」という言葉が存在するということだ。なので敢えてここに書いて発散させてみた)。おしゃれだとか洗練されているとは思えないのだが、好きなもの、「ハートの振り子(←「ダウジング」/Song By久志麻理奈)に忠実であるという自信はある。自分の状況を「この世でいちばんの幸せものだなあ」と思うこともあるし「本当についてない、因果だ」と泣き笑いすることもある。山あり谷あり大変だけど、そのたびに一個一個引出しを増やしてきたのだろう。なんか、こんなに多くなっちゃったら、わたしはこれを資源として生かしていくべきなのだろう、わたしはそういうパートの人間なのだろうな、と解釈するのが自然な成り行きだ。わたしはそういう生き方しかできない。何があっても怖がらないぞ。もしシンパシーを感じたら、ついてきてね。わたしとの時間を、あなたの人生のスパイスにしてね。(でも本当は、心から安心してみたい。結局は女の子なのれす。)
《Today's tune》 Don't Let Go/Weezer

2002/02/09
「反対語辞典」をめくって、言い当てっこをしているような一日だった。嬉しいや悲しいはあったが、表情が消えたのは初めてだったので、我に帰ってから驚いたりした。幸せという字と、辛い(つらい)という字は似ている。修行だ、修行。わたしはまだまだ半人前だ。
《Today's tune》 カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカに飛ぶ)/四人囃子

2002/02/08
新宿ライオンにて月刊ASCIIの壮行会に参加させていただいた。いろんな方とお話できて楽しかった。そしてまたすごいエンジニアの方との出会いが…。わたし、どんな職業の方でも、その道を極めてる方のお話を聞いていると「芸術とはこういうことだ」と思う。今日もしなやかな感性と最先端の考え方がすごく刺激的で、感嘆してしまった。ビンゴ大会では「パソコンハッカーふりかけ」となぜかFENDIのタバコケースが当たったよ!!ありがとうございます。IXYを入れるのに丁度いい。そして「ハッカーふりかけ」は辛くて美味しい。
《Today's tune》 正義の使者だぜドテラマン/こおろぎ'73

2002/02/07
渋谷ON AIR WESTにてANIMETALのライブTHE FOURTH MARATHON -DON'T STOP RUNNIN'!!-。冒頭に出演した4組のアニメタルコピーバンドはみんな面白かったよー、フロントアクトだけで1時間。そのあと本編はどとーのように…すごいよ、何曲演奏されたのだろう!? まさにマラソンなライブだった。慣れ親しんだアニソンで一緒に歌えて、かっこいいプレイはアコースティックコーナーやギターやベースやドラムのソロでの見せ場もあって、すごーく楽しかったです!! でも実はわたしも「愛をとりもどせ」コーナーに出たかったよぅ(笑い)。
《Today's tune》 ゲームセンターあらし/ANIMETAL

2002/02/06
「架空アニメ 「ロフト少女プラスワンちゃん2」に出演。プロデューサーは眠田直氏、監督はワタナベシンイチ氏、キャラクターデザイン・作画はサムシング吉松氏という豪華メンバーで、3時間でアニメ(らしきもの)を作るというdデモ企画第2弾!! 桃井はるこは声の出演をさせていただきました。イベントの途中、ナベシン監督がコンテを切っているあいだ、眠田さんの秘蔵ビデオを次々と上映。「ぼく、いやだよ!」(お子さんに、知らない人についていってはいけないということを教える誘拐防止教育アニメ)はかわいかった。「明菜ちゃん」(多分80年代製作、中森明菜さんらテレビ有名人を無許可でモチーフにしたアニメ。エロかった…)には参ったです。眠田さんはどうしてこんなに面白いものを次々と発見できるんだろう。「呼ぶんですよ」とおっしゃっていたが、すごい。でもわたしも実はヘンなビデオ結構持ってるのよ…ふふふ。第3回があったら持って行って眠田さんとじゃんけんしたいな(笑い)。「行け!ゴッドマン」はわたしも以前深夜にケーブルテレビでたまたま観て、ジリジリとハマってしまったダウナー系トランス映像。さて、肝心な作品は、会場のお客様にアイディア、声の出演などを手伝っていただき、なんとか完成!! たのしかったー。ありがとうございました!! ああ、なんか「ドテラマンの話をしても誰もわかってくれないだろうなあ」とかいう心配のない(笑い)、すごく安心できるイベントでした。
《Today's tune》 行け!ゴッドマン/山本一郎

2002/02/05
携帯電話での課金は、なんか、お財布からお金を抜き取られてるような感じがする(笑い)。財布の底に小さな穴があいていて、10円玉が一枚ずつこぼれていくけどまあいいや、みたいな。電話代が高いことはしょうがないと思う、なんとなくお金を使わせてしまう魔法のシステムだなと思っていた(笑い)。でも、最近わたしはそれを超越するかも、と思うような、攻撃的なディヴァイスにハマっている。Suicaは快感だ。改札での、カードを「ぺたん、ピピッ」という行為は「電車代ってばかにならないなあ」と20年弱思っているということさえ忘れさせてしまうほど気持ちがいい。なんか、許されたような気分になる「い〜い、音」がするのだ。子供の頃、いつも母の買い物について行くと導入されたばかりのPOSシステムの赤外線にバーコードをくぐらせて読み取るアレを、自分でやってみたくてしょうがなかった。カードをスルーさせてガチャン、という重々しく物理的な重工音よりも、あのさわやかなまでのピピッが心を軽快にさせる。もしこれでモノが買えるようになってしまったとしたら、出費が増えそうである。お金を落とすこと自体が、気がつかないんじゃなくて、 キモチイイ、これってほんと新しいなあ。
《Today's tune》 ライバル360度〜恋愛発展可能性0〜/小林直子・小林明子

2002/02/04
突然ですが、ここで重大発表!! この春から、桃井はるこは新しいプロジェクトをスタートさせますよ。その名も「UNDER17」(アンダーセブンティーン)。“アンセブ”って呼んでね(笑い)。 わたしは、昨年「いちご打」というパソコンゲームの主題歌「いちごGO!GO!」を作りました。この曲は、桃井はるこの作詞・作曲・歌唱なのですが、パッケージにはわたしの名前は記載されていません。このソフトは、いわゆる、18歳未満の方はご購入いただけない種類のもので、メーカーの方のご配慮でそういう運びになったようです。が、発売直後からメールなどで「あれを歌っているのはモモーイですか」という問い合わせを沢山いただきました。そして、この主題歌が大好評で、秋葉原界隈で話題となり、沢山の方に聴いていただいているということを知りました。ファイル交換ソフトなどでも自分でも思いがけず目にするようになり、いろんな方に高い評価をいただき、うれしく思っています。わたしは曲を作るとき、いつも全力で取り組んでいます。だからね、名前を出していないことによって、気に入ってもらったのにそのご感想がわたしに届かないのはさみしいなあ。そしてなにより、わたしが「うーん」とうなってひねりだした歌が、誰が作ったかもわからないような状態になっているという現状が可哀相で、我慢ができなくなってきていました。しかし「18禁」というとやっぱり一般的なイメージはアレなもので、なんだかその曲自体がうしろめたいもののようになってしまうこと、桃井はるこを応援してくださっている方が心配してくださったこともあって、どうしよう、と思っていました。なので、いままでmomoi.comには18禁ゲームに提供した曲リストなどは掲載していませんでしたし、BBSなどでふっていただいたときに答えるくらいの控えめなスタンスでした。でも、わたしは今どんどんこの音楽の世界にハマっています。そして、ゲームの主題歌にみんなが望んでいるもの、求められるもの、いわゆる「萌える曲」を、わたしは極めることができる自信が出てきたのです。わたしが過去に聴いたアニメのテーマソングやアイドルの曲の蓄積と、わたしの特殊なヴォーカルがそのリソースになって新しいものを作る…。すごくやりがいのあることじゃないかと。しかし、わたしがライフワークとしてやっている音楽活動とは、完全に一致するわけではありません。なので「じゃあゲームとかの主題歌を作るとき用の名前をつけよう」そして、「この曲はわたしが責任もって作っております」と胸を張って公表しようと思ったのです。それが、「UNDER17」です(この名前は、電車の中で突然思いつきました)。それから、目的はもうひとつあるんだ。ゲームの主題歌とゆーのは、聴いてくれているファンが多いにもかかわらず、そのグレードというか、作り手側のやる気や才能が伝わってくる、魅力的な曲にはなかなかめぐり合えないものです。美少女ゲーム界の音楽の現状はピンからキリまでという混沌とした状態にあると思います。そのまったりしたノリ、くじ引き感覚(笑い)がまた面白かったりするのですが、ゲームを買ってくれる人の立場に立てば、楽しい、かっこいい主題歌が聴ければ、それだけでも「これを選んでよかった」と思ってもらえるだろうな。わたしがたちあげるUNDER17は、一時的なものではなく、これから数々のゲームの主題歌・挿入歌を手がけさせていただきたいと思っています。いままでなぜか匿名が慣習となっていた18禁ゲームでも名前を出して堂々と活動していきますよ。だってわたしは一生懸命、まじめに誠心誠意とりくんでいるのですから。「このゲームはUNDER17の主題歌だから、買おう!!」とか思ってもらえるようになるのがいまのところの目標です。ライブとかもできたらいいな…なんちて!! ゲーム自体は18禁の作品でも、サウンドトラックは18歳未満の方にも聴いてもらえるから、18歳未満の方も心配しないでね。アンセブは、対象年齢にとらわれず、ゲーム、アニメなどの音楽を作っていきたい、ゆくゆくはひとつのジャンルになっちゃうくらいインパクトのある「アンセブ流ポップソング」を追求していきたいと思っています。ってかんじで、UNDER17は、桃井はるこを中心に、その作品に最良と思われるアーティストを迎え、開放的なユニットとして、2002年3月、ゲームソング界の一時代を築くべくスタートします。どうぞよろしく!!
《Today's tune》 恋のミルキーウェイ(2002年3月リリース予定)/UNDER17

2002/02/03
白い一日。たまにはこんなのもいいじゃないか。雨がしとしと日曜日。「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ/花を買ひ来て/妻としたしむ(石川啄木)」。わたしにとって妻とはインターネットだ。いいんだよ、変態だとか現代の病理だとか思われても、さみしいとおもわれても。
《Today's tune》 おかしな二人/ユニコーン

2002/02/02
実家へ。桃井はるこマニアの父に「5・7・5・7・7/くしよし」の全曲解説。お昼にはカレーうどんを稲庭うどんの麺で作った。おいしかった。
《Today's tune》 Into your Arms/Lemonheds

2002/02/01
「社長のみなさん、2月ですよー」。「ファイナルファンタジー・アンリミテッド」のスタッフの会合に呼んでいただく。これだけ沢山の方々(実際にはもっといらっしゃるんですよね)がひとりひとり自分の仕事をして、すばらしい作品を作り上げるんだね。そこでわたしも重要な役を任せていただいていることに喜びと誇りを感じる。本当にありがたいことだ。絶対に風邪を引いてはいけないと改めて心に誓ったよ。じゃんけん大会では、なんと、オープニングテーマを歌っているヘルバ役の植田佳奈ちゃんが決勝戦まで勝ち残り!! が、最後の最後に負けちゃった〜。と書いてから植田佳奈ちゃんのサイトを見たらこのことが書いてあった(笑い)わーいヾ(´ー`)ノ
《Today's tune》 Drool Collection/Superchunk

2002年01月分の日記を読む

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